昨今の北海道の道路事情は道道、市道、高速道路等において冬の交通対策に融雪剤(塩化カルシュウム)及び凍結防止剤(通称CMA)を道路に散布して交通の確保及びスリップによる交通事故等の防止を図っていることはご承知の通りです。特に高速道路を走りますと車の表面が(極端に言いますと)真っ白になっているのが見られこれは通称塩カル「塩」ですので、雪、氷も溶かしスリップ防止には威力を発揮しますが同時に鉄等の金属に錆を発生させ、特に車にとっては寿命を著しく低下させてしまいます。
整備の立場からいいますと、従来のラジエター(お湯を冷ます蜂の巣状部品)は銅で作られていましたのでハンダ修理もできましたが、現在の製品は自動車の軽量化でアルミニュウムに変わり、そしてコストも上がってしまいました。このアルミ材は塩カルに弱く穴があいて冷却水(クーラント)が漏れ、そのまま走行しますとエンジンの冷却ができなくなり走れなくなってしまいます。修理方法も交換しか手立てがありませんので費用もかさみます。
最近の車のボディは、鉄板の合わせ内部に錆止めを施し耐久性を向上させている車も出てきましたが、それでも足回り等も含め鉄を多く使っていますので、塩カルが付着したまま放置しておきますと当然錆が発生し穴があいてしまいます。この修理もその部品を交換するか、切り取って鉄板等を溶接することで整形修理できますが、特殊技術ですので費用がかさんでしまいます。そしてこれらの不具合は、その周りまで影響が及びますので被害は甚大です。
洗車のときはスチームガンで、できるだけ配線関係とかブレーキ廻りを避けて、下廻りも一緒に洗ってあげるようにしたいものです。そして長く乗るのであれば車検の時ぐらい、車を持ち上げて下からきちんと温水スチームクリナーで洗車をして、乾燥後は下廻りに錆止め塗装をすべきです。また、事故処理などで部品を取り替える場合は合せ目にシール材を入れて水が侵入しないように施工すべきです。それらの労力を使うことや必要な費用を掛ける、掛けないは後になったらどちらが得ですか?
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